自作真空管アンプ4号機


真空管(チューブ)アンプの自作はどうしてこうも魔性の魅力があるのだろうか。
金や手間、怪我のリスクまで背負ってまでもこの手で作る価値があるのだろうかと
自問自答しながらも製作中の俺の目は何かに獲り憑かれているような目をしてるんだろうな。


●注意●
このサイトは私の防備録的サイトで
真空管アンプの製作を勧めていたり
ノウハウを紹介しているものではありません。
真空管アンプの製作は高電圧を扱います。
感電や二次被害により、怪我、ヤケド、物品の破損、火事等の災害を引き起こす恐れがあります。
そんなリスクをあえて冒すよりは買ったほうが良いです。

またしても高価なトランス類の購入と面倒なシャーシの加工を省くため
適当なジャンクアンプを物色。
今回ベースになるのはコイツ。


GUYATONE VOCAL VA-50 ボーカル用ミキシングパワーアンプ


俺がエレキギターを弾くようになったのは1982年頃で
その頃にはトランジスタの安価なパワーアンプが開発されており
すでに街のリハスタやライブハウスにもPAシステムが導入されていた。
それ以前はというと・・・
ボーカルもボーカル用アンプってのを使ってギターアンプみたいにステージの上から
アンプの素の音を客席に届けてたんだって。
このVA-50はミキサー兼用のパワーアンプ。
お金の無い学生が文化祭とかで演奏する時は
コイツにボーカルもギターもベースも突っ込んで鳴らしてたんじゃないかなー。
40年前、彼らの青春の数ページを飾る演出に十分貢献したと思われるくたびれ方だが
もうひと踏ん張りしてもらおう!!よろしく!!




例によってトランスを残して他のパーツは撤去。


パワー管は7591というギターアンプではあまり使われない球。
(Ampegとかで使われているモデルもあるそうな)
これを利用してオリジナリティを出してもいいが、MATCHLESSでやってしまったし、
今後の交換用の球探しにも困らないよう、パワートランスの出力と相談した結果6L6GCを搭載することに決定。

んでこれを元に製作するアンプを検討。
6L6系といえばFenderかMESA_Boogieあたりが大本命だが
どうせなら一生かかっても買えないアンプにしてやろう。
ってことで

Dumble!OverDriveSpecial!


ダンブルおじさんは元々フェンダーアンプのカスタマイズをしてた人で
そのノウハウから独自のブランドを立ち上げたんだけど
「ワシのアンプは超一級だで、ワシが認めるヤツにしか作ってやんねー」
なんていう頑固親父、いや失礼、職人気質な方だそうで作ってもらうには面接試験があって
転売禁止の誓約書にサインさせられるとやら?
ダンブルアンプの使用者はレイボーン、ロベンフォード、カールトン、エリックジョンソン、デイビッドリンドレー...etc
俺みたいな一般凡人が手にできるわけが無いじゃありませんかー。
パーツの選定やワイヤリングのノウハウまでクローンでできるわけはないが
ダンブル風の香りくらいは嗅いで見たいぞなもし。

ってわけでダンブルの製作に決定!

電源周り

500Vを取り出す

プリアンプ部

何度も入念な配線チェック。火事になったらシャレならんよ。


生唾飲んで

点火!!

ボゥっと真空管のヒーターがオレンジ色に染まる。
何度見ても何とも言えないこの光景、この瞬間!

煙は?出てない。
変な臭いは?してない。
しばらく一歩引いて目を細めながら、異変がないか観察して
急く気持ちを抑えつつ、感電したりパーツ同士をショートさせたりしないよう気をつけながら、もう一度各部の電圧測定。

恐る恐るギターを繋ぎ、ボリュームを上げていく

...ゥゥゥゥウウウウ〜〜〜〜ン、ギュウウウウウーーーーン!!


うっしゃ、出た!!一発OK!!


しばらく弾き込んでみる。


嗚呼、なるほど!これが色っぽい音、艶っぽいサウンドというものなのか!と思わせるトーン。
もちろん本物のダンブルアンプはこれなんぞ比じゃないレベルなんだろうけど、
それでも十分感じられる。
とりあえず芯がぶっとい!
クランチ手前くらいがすっごくイイ!
クリーンサウンドにギターの一番おいしい周波数帯だけ歪んで絡みついているような
歪んでるんだろうけど無理にドライブさせてる感じが全然ないナチュラルな響き。
あぁー、よいわー、コレ!

オーバードライブモードにしてみる。
ハイの粒がすごく細かいな。クリーミィな感じ。
あぁー、よいわー、コレ!
おっ!結構ハイゲインに歪む。調整しやすいようここの球のゲイン落としてもいいかも。


一通り鳴らしてみて、使わないセレクターはとっぱらう^^;
で、いかにも「アメリカン!」ってサウンドがほんの少々俺向きではないので
ダンブル氏に敬意を払い、恐れ多くもちょいとだけ微調整。


フロントパネルの作成。

雲の上のアンプを参考にしたクセにMODしちゃったので「ILLEGAL」と名づける(笑)
まぁ人の道には外れたかもしれんが音の道は外しておらん!


パワー管を6L6GCにしたことで発熱増加するだろうから
ケースの側に廃熱窓を開ける。

はらわた

背面

ケースに組み込む。

完成!!

よいわ〜〜〜♪♪


初段ドライブ管:12AX7
オーバードライブ管:12AT7
P.I.管:12AT7
パワー管:6L6GCx2 PP固定バイアス
出力40Wくらい。